プロの美容現場で長年培われた知見をもとに、髪質や仕上がりに合わせたスタイリング剤の選び方と、おすすめアイテム15選をご紹介します。この記事では、オイル、バーム、クリーム、パーマ用、ナチュラル仕上がりタイプの各カテゴリーごとに厳選した商品をランキング形式でまとめています。自分の髪質や希望するスタイルに合ったアイテム選びの参考にしていただければ幸いです。
スタイリング剤の基礎知識
スタイリング剤の種類と特徴
スタイリング剤は、髪にツヤやまとまり、動きやボリュームを付けるためのアイテムです。大きく分けると以下のような種類があります。
・ヘアオイル:天然植物由来のオイル成分を配合し、髪にうるおいとツヤを与える。濡れ髪スタイリングやダメージケアにも最適。
・ヘアバーム:半固形状で、ミツロウやシアバターなどの保湿成分を含み、毛束感と自然なツヤを演出。
・セラム・ミルク・クリーム:軽い使用感で、素髪のようなナチュラルな質感を実現。ベタつかずまとまりをキープし、軽やかなスタイリングに最適。
・ジェル、ムース、スプレー:強い整髪力を持ち、セット力でしっかりと形を保つ。用途や仕上がりに応じたバリエーションが豊富。
仕上がりタイプ別の選び方
仕上がりのイメージに応じたスタイリング剤選びも重要です。例えば、ウェットでツヤのある仕上がりを求めるならヘアオイルやバームがおすすめです。一方、ナチュラルな抜け感やふんわり感を出したい場合は、セラムやミルクタイプのスタイリング剤が最適です。また、セット力が欲しい場合はジェルやスプレーを用いると良いでしょう。
選び方のポイント
髪質・スタイルに合わせたアイテム選定
自分の髪の状態や希望する仕上がりに合わせて適切なスタイリング剤を選ぶことが大切です。髪がパサつきやすい方は、保湿効果の高い植物オイルやシアバターを配合したタイプを選ぶと、広がりやボリュームをコントロールしながらツヤを出せます。逆に、ツヤよりもセット力を重視する場合は、ジェルやムースなどの水溶性タイプを選ぶと、キープ力が向上します。
成分で選ぶ:植物オイルとシリコンの役割
スタイリング剤には、保湿効果の高い植物オイル(アルガンオイル、ホホバ種子油、オリーブ油、シアバターなど)と、髪表面の滑らかさを向上させるシリコンが含まれていることが多いです。以下の表は、主要な成分とその働きをまとめています。
成分 | 効果 |
---|---|
アルガンオイル | 高い保湿力としなやかさをプラス |
シアバター | しっとり感とダメージ補修効果を付与 |
ホホバ種子油 | 髪に馴染み、ベタつきのない保湿効果 |
ジメチコン(シリコン系) | 髪にツヤと滑らかさを与え、指通りを改善 |
また、カチオン界面活性剤が配合されているアイテムは、髪のまとまりを良くし、静電気や広がりを抑制する効果も期待できます。
【プロ厳選】スタイリング剤おすすめ15選
ここからは、厳選されたおすすめスタイリング剤15選を5つのカテゴリーに分けてご紹介します。それぞれのアイテムの特徴と、どのような髪質・スタイルに適しているかを詳しく解説します。
カテゴリー1:ヘアオイル
1. トラック オイルNo.3
天然由来成分99.19%配合のマルチ美容オイル。オリーブ油やヒマシ油など、保湿力に優れた植物オイルが豊富に配合され、濡れ髪にナチュラルなウェット感と毛束感をもたらします。華やかなシトラスフローラルの香りが印象的です。
2. ダヴィネス オーセンティック オイル
植物由来成分99%配合の全身保湿オイル。ベルガモット、ゼラニウム、シダーウッドのブレンド香りが爽やかでありながら、毛束感をしっかり出すので、特にアイロン後の仕上げや濡れ髪スタイルにおすすめです。
3. シンピュルテ トゥーグッド マルチベネフィットオイル
ヘアケア、スタイリング、保湿と多用途に使えるマルチ美容オイル。少量ずつ調整可能で、酸化臭がしにくいため、長時間快適な使用感を実現します。ナチュラルなツヤとまとまりを求める方にうってつけの一本です。
カテゴリー2:ヘアバーム
4. ザ・プロダクト ヘアワックス
オーガニックシアバターをベースにした天然由来のヘアバーム。濡れ髪スタイリングに最適で、しっかりとした毛束感や動きを演出するほか、唇や手肌の保湿にも使えるマルチユースな点が魅力です。
5. ミルボン ジェミールフラン メルティバターバーム
シアーバターを加えた植物性バターをダブル配合。ツヤ感とヘアセット、まとまりをサポートし、クセや広がりを抑えながらしなやかなヘアスタイルをキープします。朝晩のトリートメントとしても優秀です。
6. ナプラ エヌドット ナチュラルバーム
天然由来成分100%のヘアバーム。肌にも使える優しい処方で、濡れ髪にツヤとナチュラルな束感をプラスします。やや硬めのテクスチャーが、力強いスタイルやまとめ髪におすすめです。
カテゴリー3:セラム・ミルク・クリーム
7. ミルボン ジェミールフラン オイルスフレ
透明感のある香りと軽やかなテクスチャーが特徴。髪にふんわりと馴染み、ツヤ感と適度なまとまりを出しながらも、重たくならない仕上がりを実現します。ナチュラルな素髪スタイルを望む方に最適です。
8. デミ ヒトヨニ リラクシング クリームケア
ウォータリータイプのクリームで、とろけるような使用感が特徴。マカデミアナッツバターとラベンダー油が配合され、しっとりとした潤いとともに、柔らかくまとまる髪を実現します。洗い流さないトリートメントとしても使える万能アイテムです。
9. ナプラ エヌドット スタイリングセラム
ミルク状のテクスチャーが、ツヤと自然な動きを与えるスタイリングセラム。シアバターやボタニカルエキスが配合され、ベタつきが少なく、軽めのセット感で扱いやすいのが魅力です。普段のスタイリングに取り入れやすいアイテムです。
カテゴリー4:パーマ用・ウェットヘア向けスタイリング剤
10. センスオブヒューモア ボヘミアンシーウォーター
泡タイプのスタイリング剤で、外国人風のラフな束感を作り出すのに適しています。パーマのニュアンスを生かしながら、しっかりとホールドするため、とれかけのパーマスタイルの再現にも最適です。
11. デミ コスメティクス ウェーボ スプリングパフ
スタイリングフォームタイプのアイテムで、ウェーブスタイルやふんわりとしたパーマヘアをデザインします。適度なセット力と潤いを保ちながら、ダメージケアにもつながるため、パーマ後の髪におすすめです。
12. O SKIN & HAIR オーオイル モイスト
11種の天然精油ブレンドによる華やかな香りと濃厚な保湿効果が特徴。ウェットな抜け感とナチュラルな毛束感を演出し、パーマやクセ毛の方でもまとまりやすいスタイリングが可能です。
カテゴリー5:ナチュラルな仕上がり・軽やかスタイル向けスタイリング剤
13. ダヴィネス オーセンティック バター
髪だけではなく、顔や体にも使えるマルチユースの濃厚バター。乾燥から守りながら、ツヤ感と毛束感をキープするため、ナチュラルな仕上がりが好みの方にぴったりです。ベタつきを抑えつつ、優しく包み込むテクスチャーが魅力です。
14. センスオブヒューモア デューイシマーホイップ
ピンクやブルーの天然エッセンシャルオイルブレンドによる華やかな香りが特徴。軽やかなツヤと適度なホールド感で、ショートやボブスタイルに自然なまとまりを与えるため、普段使いにもパーティーシーンにも最適です。
15. THREE ヘアケア&スタイリング エマルジョン
みずみずしく柔らかなエマルジョンタイプで、クセや広がりを抑えながらしなやかにまとめることができます。軽いつけ心地でありながら、適度なセット力があり、素髪のようなナチュラルな仕上がりを実現。スタイリング剤の重さが気になる方や、自然な動きを生かしたい方におすすめです。
スタイリング剤の使い方のポイント
基本的な使用手順
スタイリング剤の効果を最大限に引き出すためには、正しい使い方が重要です。まず、使用する量は少量ずつ手のひらに取り、しっかりと温めながら均一に伸ばします。次に、濡れ髪にも乾いた髪にもなじませる際は、髪の内側から外側へと、根元よりも毛先中心に塗布することで重たくならず、ふんわりとした仕上がりに仕上げることができます。
スタイリング別の応用テクニック
各タイプのスタイリング剤は、髪の形状や仕上がりに応じた使い方が推奨されます。例えば、ヘアオイルとクリームをミックスして使えば、ウェットな質感と軽やかな束感を両立でき、マッシュショートやナチュラルスタイルの表情作りに最適です。バームやジェルを使ったオールバックやタイトなヘアスタイルの場合は、根元でなく全体に均一に伸ばし、手ぐしで整えることで、ツヤ感とセット感がしっかりとキープされます。
Q&A:スタイリング剤に関するよくある質問
Q. ワックスとバームの違いは?
A. ワックスは強めのセット力で髪に動きや束感を出すのに適しており、マットやツヤの種類も豊富です。一方、バームは自然なツヤとまとまりを重視し、ヘアケア効果も期待できるため、ふんわりとしたナチュラルスタイルを好む方におすすめです。
Q. 髪が重くなるのを防ぐ方法は?
A. 少量ずつ手に取り、髪全体に均一に伸ばすことを心がけましょう。特に毛先中心の塗布や、ドライヤーで軽く仕上げると、重たくならず自然なボリュームが保たれます。
Q. スタイリング剤をつけたまま寝ると髪は傷むのか?
A. 寝る前にスタイリング剤をしっかり洗い流すことが大切です。油性成分が酸化することで、頭皮のトラブルの原因になる可能性があるため、夜間は必ずシャンプーして清潔に保つようにしましょう。
まとめ
プロの現場で検証されたスタイリング剤は、髪質や仕上がり、目的に合わせて使い分けることが重要です。今回ご紹介した15選は、ヘアオイル、バーム、クリーム、パーマ・ウェットヘア用、そしてナチュラル仕上がり向けと、様々なスタイルに対応できるアイテムを取り揃えました。自分の髪に合った使い方と選定ポイントをしっかり押さえて、理想のヘアスタイルを表現してください。各アイテムの特徴や使用方法を理解し、量やタイミングを工夫することで、ダメージを抑えながらも美しい仕上がりを実現できます。
今回のランキングを参考に、ぜひお気に入りのスタイリング剤を見つけ、日々のヘアケアとスタイリングをより充実させてください。どんなスタイルも、適切なアイテム選びと使い方で、プロ仕様の仕上がりへと導くことができるのです。